過去ログ - 渋谷凛「学校?今日は休みだよ」鷺沢文香「そうですか」
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◆kXGFzRinFumi
[saga]
2016/05/09(月) 01:06:02.13 ID:50ZA1Re00
SIDE:鷺沢文香 06
これ以上、押し問答を続けても無駄だと悟ってくださったのか凛さんは過去に受けたイジメを一つ一つ語り始めます。
「聞こえるような大きさで陰口を言われる」
「どのような」
「私が枕営業をしている、とか。先生に対してもそういう方法で単位をもらってる、とか」
なるほど、そういった類の精神攻撃は女性の得意分野なのでしょう。
概ね想像できます。
「靴が水浸しになってたこともある。酷い時はなくなってた」
凛さんが毎日シューズケースを持って学校へ行くのはそういう理由だったのですね。
「だから学校に何か物を置いておくなんてことはできないし、お手洗いだって気軽に行けないんだ」
それはそうでしょう。物を盗られたり汚されたりするならば肌身離さず持つしかありません。
「やられたことは色々あるけど大体はこんな感じ」
凛さんは震える声でそう締めくくりました。
「そうですか。して、そのような酷いことをする人間は何人程いるのですか」
「四。でもうちのクラスの人達は自分が標的になるのが怖いから見て見ぬふりだし私以外全員みたいなものだよ」
想像通りの人数です。
いじめというものの大半は元凶の数人によって作られているのです。
見て見ぬふりをする人も同罪である、と言ってしまいたいのですがこればかりは仕方のないことかもしれません。
やはり誰しもが自分が一番可愛いのですから。
「四人。たった四人ですか」
「...“たった”ってどういう意味」
失言、のようですね。この表現は相応しくありませんでした。しかし、こう言う他ないのです。
「怖い顔をしないでください。言葉通りの意味です。その程度でしたら何とかなります」
私がそう言うと凛さんは怪訝そうな顔で私を見つめました。
「何とかなる...?なるわけないよ」
「なります」
「文香に何ができるって言うの。知ったような口利かないで」
「私が何とかするのではありません。何とかなるのです。落ち着いてください。嘘でこんなことは言いません」
「...じゃあ、話してよ。その方法ってやつを」
「はい。その前に確認です。凛さんと私のお仕事は何か分かりますか?」
「は?アイドルでしょ」
「では、そのアイドルのお仕事の内容は?」
「ファンの人達に夢を与えること」
「よく分かってるじゃないですか」
「待って。言ってる意味が分かんないよ。それとこれに何の関係があるの」
「分かりませんか?これが解決する方法です。その四人を凛さんのファンにしてしまいましょう」
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