9: ◆rB0CA7jVXk[sage saga]
2016/05/09(月) 01:07:56.17 ID:VaszWa/To
「っあ! ……もう、気をつけてください」
「だって海未に見とれちゃってたんだもの」
10: ◆rB0CA7jVXk[sage saga]
2016/05/09(月) 01:08:22.67 ID:VaszWa/To
「あの、絵里。
今日はありがとうございました」
「……まとめに入ってるわね?」
11: ◆rB0CA7jVXk[sage saga]
2016/05/09(月) 01:08:49.11 ID:VaszWa/To
はい。
楽しかったです。
12: ◆rB0CA7jVXk[sage saga]
2016/05/09(月) 01:09:15.29 ID:VaszWa/To
ふいうち、くらくらしちゃう。
跳ねた胸元から心がこぼれそうなほど、
なんで、
13: ◆rB0CA7jVXk[sage saga]
2016/05/09(月) 01:09:41.61 ID:VaszWa/To
海未が見つめる。
もう付き合ってずいぶん経つのに、
今さらそんな、告白のやり直しみたいに。
14: ◆rB0CA7jVXk[sage saga]
2016/05/09(月) 01:10:07.83 ID:VaszWa/To
「海未。
大好き、あなたのためならなんだってできる、……愛してる」
15: ◆rB0CA7jVXk[sage saga]
2016/05/09(月) 01:10:34.19 ID:VaszWa/To
このまま腕二本分の距離をゼロにして抱きしめちゃえば何か伝わったことに、
甘い錯覚で満たされた気になって帰れるだろうか?
ううん、きっとダメ。
16: ◆rB0CA7jVXk[sage saga]
2016/05/09(月) 01:11:00.58 ID:VaszWa/To
「でも、今日も最後に言えてよかったです」
あなたはそう言った。
この人はきっと言葉を信じているから。
17: ◆rB0CA7jVXk[sage saga]
2016/05/09(月) 01:11:26.83 ID:VaszWa/To
「それでも大事なんです。
……言葉なしで通じ合えていても、
大事なことははっきりと口にしてほしいんです」
18: ◆rB0CA7jVXk[sage saga]
2016/05/09(月) 01:11:53.12 ID:VaszWa/To
ありがとうという気持ちで、
ありがとうという格好をして、海未にそう伝えられる。
きっと他の五文字でも、あなたが私を信じさせてくれる。
19: ◆rB0CA7jVXk[sage saga]
2016/05/09(月) 01:12:20.04 ID:VaszWa/To
そして名残惜しそうに後ろへ返れずにいるあの子に向かって
今度こそ私は言うの、
海未、
19Res/12.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。