過去ログ - 美城常務「……ウサミンロボ?」
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8:名無しNIPPER[saga]
2016/05/09(月) 23:12:51.80 ID:LmAERFOUo

 そしてしばらくの間、彼女はロボのことを忘れていた。
 いや、忘れていたというよりも、ロボに割く時間がなかったのだ。
 思うように進まない改革、プロジェクト。後に思えば急すぎた常務のやり方には周囲への求心力はなかった。
 社員レベルは別として、肝心のアイドルたちの反応は芳しくなかったのだ。

 当たり前だ、と彼女にもわかってはいた。
 ある意味では、武内の作り上げたものを後から掠め取ると見られても仕方ないと。
 あるいは、武内の築いたものを破壊するか。
 どちらにしろ、武内とともに歩んできたアイドルたちがそれを黙って受け入れるのか。

 それでも成果は求められる。美城の名を持つ者の、それは業病といっても良いだろう。

「いやいや、流石は美城のお嬢ちゃんじゃないかね」

 だからこそ、こんな酒席にも顔を出す。
 彼女自身の力量ではなく、「美城の血筋の女」の評価しかしない、できない男たちの群がる饐えた臭いの末席に。



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