過去ログ - 上条「幻想殺し無しでニューゲーム」
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11:名無しNIPPER
2016/05/11(水) 08:58:25.66 ID:6m9QFm03O
× × ×
とある夜のビルの中で、二つの叫びがこだましていた。
一方「キヘハッ!もっと愉快に踊りやがれ!」
一方通行は、ビルの瓦礫を高速で蹴り飛ばす。
美琴「くっ……!!」
弾丸のように飛び交う瓦礫を、美琴は電撃を持続的に放出し鞭のようにしならせて、それで左右に弾き飛ばした。
一方「何べン来たって変わらねェってのをよォ、そろそろ解ってもいいンじゃねェか?第三位」
美琴は歯を食いしばって駆ける。ただ真っ直ぐに床を蹴り、直線的に距離を詰めながら腕に電気を纏い、そのままで拳を宙空に突き出した。カァン!と、乾いた音が周囲に鳴り響くと。
一方「がっ……この」
空気中の酸素が一瞬だけ消え失せた。その瞬間に二人が立つフロア全体のコンクリートが倒壊を始め、金属の柱は変形する。その事態に重きを置いた一方通行が通常の反射を解いて周囲の酸素を集めようとするが、僅かその一秒にも満たない刹那、美琴は水素を背中の後ろで爆発させ、その細い体を白い悪魔に射出させた。
美琴「うわあああああああああああっ!!!」
拳に雷を握り、反射を解いた一方通行の頬を思い切り殴りつけた。
一方「ぐっ……ぶふぉっ……」
勢いのままに、両者ともまだ辛うじて形が残るビルの窓だったものの隙間から外に飛び出しす。しかし、一方通行は体が痺れるも、何とか演算を行い地に両足を付く。が、意識に歪みを感じ、すぐに倒れこんでしまった。
一方「……っ。オマエ、味なマネをっ」
言いながら前を向くと。
美琴「あっがぁぁっ!!痛い……ッ!!痛いッ!痛いッ!」
耳を抱えて転げ回る敵の姿を目撃する。そう、一方通行のように外気を遮断していなかったが為、美琴のうち耳は破裂し、大量の血が流れ出ていたのだ。
一方「……ククッ。まァそうなるよな」
目を見開き、体をくの字に曲げて痛みに必死に抗いながらも、尚美琴は一方通行を睨み付けた。
美琴「許さないっ!あんただけは、絶対に!」
悲鳴を上げながら啖呵をきるが、しかし。それはもう、彼にとって既にいつもの戯言でしかなかった。
一方「……はァ。オマエはよく頑張った。本当によく頑張ったよ。ーだからいい加減楽になれ」
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