過去ログ - 上条「幻想殺し無しでニューゲーム」
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29:名無しNIPPER
2016/05/12(木) 03:25:57.41 ID:NAgHw6iSO
その帰り道、上条は倒壊したビルの影に、小さな人の姿を見つけた。
上条「……ん?あ、あんた」
美琴「た、たす……」
煤と埃と、大量にこびりつく血のせいで身なりはボロボロだったが、それは確かに昨晩の悪魔だ。
上条「どうなってんだよ、あんたがこんなに……」
弁当をの入った袋を放り、近くに駆け寄る。あれだけ狂気に満ちていた彼女が、今では死にかけている。
上条「今助けを」
言いかけて、上条当麻は考える。いくら悪者とはいえ、平気で人を殺してしまうような人間を助けてもいいのかと。彼女が助かった事で、善人でも不幸になる人間が現れてしまうんじゃないかと。
禁書「あ、ご飯の人」
屈み込む上条の前には、あの時のシスターが立っていた。
上条「お……お。あの……さ。俺、ど、どうしたら」
上条はまともに口を聞く事が出来ないでいる。自分のやるべき事に自信を持てないのだ。しかし、そのシスターは倒れこむ少女の姿を見るといっぺんに表情を変え。
禁書「すぐに治してあげないと」
そう、強い口調で言い放った。
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