15:名無しNIPPER[saga]
2016/05/11(水) 23:29:48.17 ID:NnxG/dlxo
 男「ハァ、ハァ、ハァ……全然ダメだ……」 
  
 講師「だいぶ目と頭が疲れたでしょう。このぐらいにしときましょう」 
  
 男「は、はい……」ハァ…ハァ… 
16:名無しNIPPER[saga]
2016/05/11(水) 23:31:20.91 ID:NnxG/dlxo
 講師「タダで結構です」 
  
 男「え!?」 
  
 講師「どうせ、この講座は道楽のようなものでしたしね」 
17:名無しNIPPER[saga]
2016/05/11(水) 23:33:10.87 ID:NnxG/dlxo
 男(こうして俺は週に二回ほどのペースで『正しい殺気の飛ばし方講座』に通い始めた) 
  
 男(最初は殺気の“さ”の字も飛ばせない俺だったが) 
  
 男(徐々に……徐々にではあるがコツを掴み始めてきた) 
18:名無しNIPPER[saga]
2016/05/11(水) 23:35:11.20 ID:NnxG/dlxo
 男「…………」キッ 
  
 講師「!」ピクッ 
  
 男「どうですか、先生?」 
19:名無しNIPPER[saga]
2016/05/11(水) 23:36:55.70 ID:NnxG/dlxo
 やがて―― 
  
 男「…………」キッ 
  
 講師「お見事です。安定して殺気を飛ばせるようになりましたね」 
20:名無しNIPPER[saga]
2016/05/11(水) 23:39:28.36 ID:NnxG/dlxo
 講師「ですが、最後に一つだけ忠告を」 
  
 男「なんでしょう?」 
  
 講師「殺気を飛ばすのは、本当にいざという時だけにして下さい」 
21:名無しNIPPER[sage]
2016/05/11(水) 23:40:16.36 ID:bUVpZvVuO
 さっきから殺気を飛ばす奴がいるな 
22:名無しNIPPER[saga]
2016/05/11(水) 23:40:53.46 ID:NnxG/dlxo
 男(俺は『正しい殺気の飛ばし方講座』を卒業した) 
  
 男(いざという時だけ、という忠告は受けたが、せっかく習い覚えた技術) 
  
 男(使ってみたくなるのが人情というものである) 
23:名無しNIPPER[saga]
2016/05/11(水) 23:42:47.18 ID:NnxG/dlxo
 友「なあなあ」ニヤニヤ 
  
 男「ん?」 
  
 友「五千円貸してくんね?」 
24:名無しNIPPER[sage]
2016/05/11(水) 23:43:41.64 ID:lYBzOG6OO
 >>21 背後に包丁持った母ちゃんでもいるの? 
25:名無しNIPPER[saga]
2016/05/11(水) 23:44:31.68 ID:NnxG/dlxo
 友(な、なんだ……今の……!? まるで“自分が死んだ”みたいな感覚が……!) 
  
 男「…………」 
  
 友「わ、悪かったよ。そんな怒るなよ」 
53Res/19.26 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
板[3] 1-[1] l20 
	このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
	もう書き込みできません。