過去ログ - 【デレマス】スパイ・ガールズの決意【KOF】
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7: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/05/12(木) 04:21:50.94 ID:fA5cCnj60
「で、今日はどういう用件かしら?」


破顔した表情をスッと戻すと、マキノはそう尋ねた。

トンネルですれ違い様に受け取った紙片には、場所と時間しか書かれていない。

もっとも、大体の見当はついているのだが。


「…麻宮アテナは、どうしてるかなって」

「怒ってるかってこと?」


マキノの問いに、まりんは首を縦に振った。あまりに予想通り過ぎてマキノは嘆息すら漏れなかった。

このまりんという少女は、こう見えても格闘家である。

だが前年にチームメイトのある窮地を救うため、まりんは少々強引な手段を使ってしまった。

そして今年、件のチームメイト―麻宮アテナからは声がかからなかった。

表向きは気に掛けていない風を装っていても、短くない付き合いのマキノにはまりんの意外と小心な部分もわかっている。

だからこそ、先んじて接触は済ませてある。

幸か不幸か、アテナと同じ『超能力』を触れ込みにした同僚がいるおかげで、近付くことは難しくなかった。


「それとなく話題に出してみたけど、むしろ感謝してたわよ?焚きつけた貴方のことも含めてね。
 チーム変えもただ古巣の都合ってだけで、絶縁とかそういうことじゃないわ」

「…そっか。うん、なら良かった」


ちょっとだけ感慨深そうなまりんを、マキノは静かに眺めた。

ここで彼女をからかうのは簡単だが、そういう真似をする気はない。ナンセンスだ。

だから落ち着いた頃合いを見て、マキノも別件を切り出した。


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