過去ログ - 高森藍子「菜々さんへの誕生日プレゼントが思いつかない……」
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20:名無しNIPPER[saga]
2016/05/15(日) 22:09:46.63 ID:5maGnF/Q0
もう何度目かの自問自答になる。
例によって学校帰りに事務所に行って、菜々も藍子も軽いミーティングだけで終わった。それから菜々が「今日は用事があるのでお先に失礼しますね!」と言って、その後をなんとなく追いかけて……なんとなく、今に至る。

なんとなく。
なんとなく、としか言いようがない。
別の手段があっただろう――声をかけるとか、一緒に行こうとか、何かあったとは思う。
今になって思っても、もう行動してしまった後だけれど。

「マーガリンはもうちょっとあったし、あとは――」

我に返った時には牛乳選びが終わっていた。小走りで、陳列棚の陰から陳列棚の陰へ。……近くを通りかかった主婦からの視線は気にしない。
そろぉりと菜々を見る。
彼女はある一点を睨んで何事か悩んでいた。心なしか表情に汗が浮かんでいるように見える。

視線の先には、銀色の缶。
あと、未成年を禁止する注意書き。

お酒コーナーだった。



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