過去ログ - 高森藍子「菜々さんへの誕生日プレゼントが思いつかない……」
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27:名無しNIPPER[saga]
2016/05/15(日) 22:15:36.63 ID:5maGnF/Q0
グラスを手渡される。無言で軽く頷いて、受け取る。

「乾杯っ♪ ……甘ぁい。もー、変な藍子。何を思い詰めてんだか」
「……いつの間にか、ちょっと考えすぎてたのかもしれません」
「たかが誕生日プレゼントなのに?」
「されど誕生日プレゼントですっ」
「相談くらいしてくれていいのにー」
「その……意地を張っちゃってっ。何回も何回も、私って何をしてるんだろ? って思っちゃって。でも――」
「後には引けなかった、と」
「あはは……」
「藍子って変なところで頑固だよね。よし、じゃあ菜々ちゃんが悪いってことにしよう。ううん。菜々ちゃんのややこしさが悪いってことにしよう」
「でも、悩んでいたのは私ですし、菜々さんのせいにしてしまうのは――」
「人のせいにすると楽になれるよ。自分が悪い自分が悪い、って言ってたら疲れちゃうし」

私もねー、と何かを続けようとした加蓮は、そのまま苦い顔をして押し黙った。
半分くらい残っていたオレンジジュースを一気に煽り、軽くむせ、心配そうな顔をする藍子を手で制しつつ小さく頬を掻く。



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