過去ログ - 高森藍子「菜々さんへの誕生日プレゼントが思いつかない……」
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30:名無しNIPPER[saga]
2016/05/15(日) 22:18:06.43 ID:5maGnF/Q0
芝居じみた口調に首を縦にも横にも振れないでいるうちに、ぽすり、と加蓮が藍子の隣に腰掛け直した。
ソファが軽くへこむ。ずり落ちそうになって背もたれへと手を伸ばすと、加蓮がその手を掴んでくれる。
よいせっ、と引き上げてくれようとした……のだろうけれど、引っ張られる力はあまりに弱く、加蓮を巻き込んで床に転がり落ちそうになった。
なんとか全身で踏ん張って起き上がる。加蓮と目が合う。やや気まずそうな吐息に、つられて下唇が少し曲がってしまう。

「あ、あはは……。えーっと、かくれんぼの話、じゃなくて」
「菜々さんの、誕生日プレゼントのお話ですっ」
「でもなくて」
「……あれ?」
「そ。藍子が馬鹿だって話」
「違いますっ」
「違わない」
「もうっ。それも加蓮ちゃんのいじわるなんですよね? でも、私、これでも真剣に悩んでるんです」
「ふうん」
「なのに加蓮ちゃん――」

あれ? と気付いた。"なのに加蓮は"……何だろう?



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