過去ログ - 高森藍子「菜々さんへの誕生日プレゼントが思いつかない……」
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31:名無しNIPPER[saga]
2016/05/15(日) 22:18:56.51 ID:5maGnF/Q0
「あははっ、ごめんごめん」

思考がぷつりと途切れた藍子へと、加蓮はおどけて頭を下げて見せた。

「知ってるよ。藍子が真剣だってことくらい。藍子は他人想いだもんねー。自分のことしか考えてない私とは大違い。いーなー」
「そんなことないですっ。加蓮ちゃんが優しい子だってこと、みんな知ってますよ?」
「今こうして真剣に悩んでる藍子をからかっていじめてばっかりなのに?」
「それは……ううん……うまく説明できませんけれど、でも、それが加蓮ちゃんの優しさかなぁって……。ほら、私をもっと気楽にさせてくれているのかな? なんてっ」
「バレたかー」
「バレバレですっ」

お返しっ、と藍子は笑う。

「ふふっ。ちょっとは気楽になれた?」
「え? ……あっ」

また、記憶から抜け落ちかけていた。
そうだ。今日は5月14日で、明日は安部菜々の誕生日。なのにまだプレゼントは決まらない。
お昼を回ればあっという間に夕方が来て、夜が来てしまう。

頭を抱える藍子へと加蓮が、またあのおどけた顔を見せる。



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