過去ログ - 高森藍子「菜々さんへの誕生日プレゼントが思いつかない……」
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名無しNIPPER
[saga]
2016/05/15(日) 22:23:56.60 ID:5maGnF/Q0
クッキーの端をゆっくりと飲み込んで、立ち上がる。
鋭く息を吸った途端、台本がぱらぱらとめくられていく様子が脳裏をよぎった。
まるで、繰り返し練習してとうとう撮影の日を迎えたドラマのよう。
少し違うのは……役に入る必要がないことと、台本なんてないこと。
朗らかな笑顔から緩やかな真顔になった藍子へ、菜々が瞳をぐるんと回す。
……きっと、ちょっとへんてこな結論だと思う。
でも堂々としていたい。自分と加蓮が一緒に考えた、1つの結論。
「菜々さん。実は私……ずっと、菜々さんの誕生日プレゼントに悩んでて。結局、最後まで思いつかなかったんです」
「へっ? え、じゃあこのクッキーは……」
「それは私のプレゼントでーす。藍子は手伝ってくれただけだよ。ま、藍子の話を最後まで聞いてあげて?」
「はあ……おおっと。それでそれで?」
「それで、よく考えてみたら、私、菜々さんのことをあんまり知らないなぁ、って」
「あらま」
「なので、菜々さんへの誕生日プレゼント、もうちょっとだけ待ってもらってもいいですか? 菜々さんのことをいっぱい知って、そうしたら、何がいいかな? って思いつくことができそうだから……」
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