過去ログ - 安部菜々「夜、屋上にて」
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9: ◆foQczOBlAI[saga]
2016/05/19(木) 01:52:52.30 ID:co8t73pU0
「なんでそんなことを?」

「この歳になるとな、諦めてきた夢が多くて多くて。菜々がうらやましいんだろうな。自分の夢に真っ直ぐ生きれて」

「そういうことですか。そうですね、Pさんが今でもそのタバコを吸い続けているのと同じ答えですね。他を知らないし、知ってもそこまで惹かれないんですよ」

「いやはや珍しい、菜々が若く見える」

「ナナはいつだって若いですよ。なんせ17歳ですから」

「そうですね」

「投げやりですよ」

「そうですね」

「もう」


しばし二人の間に沈黙が流れます。だけど静寂は流れてくれないようで都会の喧騒がすぐそこにありました。

そろそろ短くなったタバコを灰皿に入れています。それは終わりの合図でしょうか。



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