22:名無しNIPPER[sage saga]
2016/05/18(水) 20:12:10.57 ID:UMEp/1BY0
肇「才能、ですか……? お恥ずかしい話ですが私は非才の身、それは貴方も――」
P「先ほどの器の話ですね。あの時も言ったように、僕は陶器の専門家じゃありません。というより、むしろそこいらの人より審美眼に劣ると言っても過言じゃない。
茶碗なんて米がよそえて飯が食えたら陶器だろうがプラスチックだろうが気にしない。
湯飲みだって茶が飲めるなら紙コップでいいと思ってるし、瓶と壷の区別すら怪しいもんです。
さっきのはただ、見たまま思ったままを何の遠慮もなく口に出しただけのでまかせです」
肇「……だとするのならなおさら、プロデューサーさんの目は確かなものです。見識もないままに、私の浅はかな虚栄心を言い当てたのですから。
『個性を殺した果てに個性に至る』というのは……祖父もよく言っていることで、私も幼い頃から何度も聞かされました。
けれど私にはそれができなかった。自分らしさというものを、求めてしまった」
肇「その結果が、あの器です。自分らしさ求めた結果――」
P「それ」
肇「え?」
P「その『自分らしさ』――『自分らしい表現』を求める姿勢こそ、僕にとって望ましいもので――僕のユニットに、絶対に必要なものです」
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