過去ログ - ストライクウィッチーズ ブラックオプス
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3:名無しNIPPER[saga]
2016/05/18(水) 01:43:02.02 ID:WZqay+t80

 人間は良くも悪くも単純な生き物だ。
 なんとか主義だとか、そんなつまらない理想の違いで争うことができる。


 19××年、ロマーニャ公国某所。


支局長「新しい任務だ――メイソン」


 メイソン……俺の呼び名の一つを口にする支局長。
 リベリオン合衆国中央情報機構、通称CIO。
 俺はこの情報機関の情報員である。
 アルバート・メイソン――合衆国軍のとあるレンジャー部隊にいた俺は、機関からのスカウトを受け、その結果転属し今の地位にいる。
 元々俺は魔力を持っているので(ストライカーを動かせるほどではない、微力なものだが)ネウロイが放出する瘴気の干渉を受けない。
 よって、女のウィッチには任せられないような汚れた仕事も任せられる――そのような意図で目をつけられたのかもしれない。


支局長「早速だが、この資料に目を通して欲しい」


 ロマーニャの南、CIOのオフィス。
 オフィスと言っても、表向きには「大西洋通信」のオフィスである。
 俗に言うダミー会社というものだ。
 リベリオンとロマーニャは友好関係にあるが、あくまでもそれは表向きである。
 ネウロイとの戦いが続く世界であるが、その裏では各国の汚れた人間たちが牽制し合っているのだ。
 戦後の世界情勢、その覇権を握るために……。
 内紛を起こしている場合ではない……。人類滅亡の危機であるというのに。
 まだまだ終わらない戦いの最中、今このときの戦いではなく、「人類が勝利した」という仮定のもと早くも終戦後のために動いている。


 そして自分自身も、そんな汚れた人間の一人なのである。






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