過去ログ - オフィーリア「心からお慕いしておりました」
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◆d/8j7bKhKM
[sage]
2016/05/18(水) 02:50:45.79 ID:pKt//rZNO
身なりだけではありません。
ハムレット様は顔面蒼白で、膝同士がぶつかる程足が震えていました。
悲しそうな表情で私を暫く見据えていました。
やがて近付いて来ると、私の手首を強く握り、絵でも描く様に私の事を見つめます。
ハムレット「貴女の知るハムレットは今宵で居なくなる。けれど悲しんでくれるな。決して消え去った訳ではないのだから」
私の手を握ったまま後退りしていくと、何度か頷くと手を離し、私の目を見つめたまま窓の外へと消えて行かれました。
ハムレット様のおっしゃった事の意味は解りませんでした。
ですが、一応お父様には報告すべきかと思い階下へと降りようとしました。
そこで、一方的ではあったとは言え、私がハムレット様と会話を交わした事をどう伝えようか、と悩みました。
私には結局、上手く誤魔化す方法は思い付かず、泣きながら降りていき、ハムレット様がいらっしゃった事だけお伝えする事に決めました。
あの口ぶりでは、余り言いふらしていい内容でもない気がした、と言うのもあります。
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