過去ログ - 真姫「トマトが赤くなれば医者が青くなる」
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1:かぐや姫々 ◆J7ygCVCvJ2
2016/05/18(水) 18:43:18.84 ID:rOb8ng6cO
トマトが赤くなれば医者が青くなる。

イタリアには、こんな言葉があるらしい。

赤く熟したトマトを食べると健康になって病院に通わなくなり、稼ぎが減って医者の顔色が青くなる……なんて、 ずいぶんストレートなことわざね。

健康を願う医者なら青くならずに、むしろ健康なことに喜んで顔を綻ばせるべきだわ……って。

少なくとも、高校一年生の頃の私はそう思ってた。

甘く熟れた真っ赤なトマトが自分のものだと思っていた、青さの真っ只中にいた私は。


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2:かぐや姫々 ◆J7ygCVCvJ2
2016/05/18(水) 18:44:26.11 ID:rOb8ng6cO
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真姫「……………………」

真姫「……………………」ﾁﾗｯ
以下略


3:かぐや姫々 ◆J7ygCVCvJ2
2016/05/18(水) 18:45:07.48 ID:rOb8ng6cO
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言われて、私の足が止まった。


以下略


4:かぐや姫々 ◆J7ygCVCvJ2
2016/05/18(水) 18:45:51.64 ID:rOb8ng6cO
真姫「まったく……なんで式場に行くだけでこんなに疲れないといけないのよ」

凛「真姫ちゃんが追いかけるから」

真姫「あなたが始めた戦争でしょ！ていうか、なんで徒歩！？タクシー呼べばいいじゃない！」
以下略


5:かぐや姫々 ◆J7ygCVCvJ2
2016/05/18(水) 21:16:45.72 ID:rOb8ng6cO
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胸元のリボンに触れながらドヤッと笑ってみせた。

本当に笑えていたかはわからないけれど。
以下略


6:かぐや姫々 ◆J7ygCVCvJ2
2016/05/18(水) 21:17:27.29 ID:rOb8ng6cO
絵里「あら、真姫、凛、花陽！」

希「やっほー♪」

花陽「絵里ちゃん！希ちゃん！」
以下略


7:かぐや姫々 ◆J7ygCVCvJ2
2016/05/18(水) 21:18:03.62 ID:rOb8ng6cO
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高校を卒業してすぐ、絵里と希は結婚した。

二人仲睦まじくロシアで暮らしているらしい。
以下略


8:かぐや姫々 ◆J7ygCVCvJ2
2016/05/18(水) 21:45:18.72 ID:rOb8ng6cO
希「それにしても、μ'sからまた未婚者が減るとはね〜」

絵里「その言い方だと、μ'sは永遠に独身のままみたいじゃない」

希「アイドルはそんな夢を見られてるものやから。ね？花陽ちゃん」
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9:かぐや姫々 ◆J7ygCVCvJ2
2016/05/18(水) 21:46:12.57 ID:rOb8ng6cO
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先輩後輩禁止やもーん♪、なんておどける希に肩を落として、また歩みを続ける。

式場までの道のりが遠い。
以下略


10:かぐや姫々 ◆J7ygCVCvJ2
2016/05/18(水) 21:47:09.78 ID:rOb8ng6cO
花陽「あ、みんな。あそこにいるの」

希「お！おーい、ことりちゃーん！海未ちゃーん！」

海未「おや」
以下略


11:かぐや姫々 ◆J7ygCVCvJ2
2016/05/18(水) 22:55:34.05 ID:rOb8ng6cO
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私の心が変われば、どんなに良かったかしら。

どんなに……楽だったかしら。
以下略


12:かぐや姫々 ◆J7ygCVCvJ2
2016/05/18(水) 22:56:05.36 ID:rOb8ng6cO
ことり「わぁ〜♪ステキな教会だね〜♪」

絵里「大聖堂って言うのかしら。やっぱり洋風も良かったわね。私たちとことりたちのときは、希と海未の希望で和風で慎ましやかに行ったものね」

花陽「みんなの白無垢姿、とってもキレイだったよ♪」
以下略


13:かぐや姫々 ◆J7ygCVCvJ2
2016/05/18(水) 22:57:57.22 ID:rOb8ng6cO
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……そう、喜ばしい。

嬉しいと感じなきゃいけない。
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14:かぐや姫々 ◆J7ygCVCvJ2
2016/05/18(水) 22:58:29.70 ID:rOb8ng6cO
凛「にゃ〜♪このワインおーいしー♪」

花陽「凛ちゃん飲みすぎだよぉ！」

海未「ことりも飲みますか？」
以下略


15:かぐや姫々 ◆J7ygCVCvJ2
2016/05/18(水) 22:59:01.23 ID:rOb8ng6cO
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手に持ったブラッディマリーに視線を落として、小さく呟いてからグラスに口をつける。

少しだけトマトジュースの濃い、私の好きな味。
以下略


16:かぐや姫々 ◆J7ygCVCvJ2
2016/05/18(水) 22:59:48.21 ID:rOb8ng6cO
海未「そろそろ控え室に向かいましょう。式の前に挨拶もしたいですし」

希「そやね。はよ行かんと若干二名ほど酔い潰れてまいそうやし」

凛「にゃっはぁ〜……」ﾄﾛｰﾝ
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17:かぐや姫々 ◆J7ygCVCvJ2
2016/05/18(水) 23:00:27.80 ID:rOb8ng6cO
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いっそのこと、酔い潰れてた方が足取りも軽かったのかもしれないわね。

花陽と二人で凛を支えながら、あの人のいる控え室に向かう。
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18:かぐや姫々 ◆J7ygCVCvJ2
2016/05/18(水) 23:01:07.14 ID:rOb8ng6cO
あんじゅ「あら〜」

英玲奈「やあ、μ'sの諸君」

希「こんにちはやね、あんじゅさん、英玲奈さん」
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19:かぐや姫々 ◆J7ygCVCvJ2
2016/05/18(水) 23:01:34.42 ID:rOb8ng6cO
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羨ましいわ、ツバサさん。

あそこまで感情を顕わに出来れば、いっそ楽だったのに。
以下略


20:かぐや姫々 ◆J7ygCVCvJ2
2016/05/18(水) 23:02:06.37 ID:rOb8ng6cO
海未「雪穂、亜里沙」

雪穂「みなさん！」

亜里沙「こんにちは！」
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21:かぐや姫々 ◆J7ygCVCvJ2
2016/05/18(水) 23:02:38.29 ID:rOb8ng6cO
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待ってる……ね。

そんなに早く幸せな自分たちを見せたいのかしら。
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