20: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/05/19(木) 21:31:14.18 ID:5qXbKvlM0
あの時とは違い、高揚感で満たされていた私は常に外の景色に夢中だった。
私はうんと遠くを指さして、「僕の家はあそこだよ」と友達に教えてあげた。
すると、友達が「じゃあ俺ん家はあれだぞ」と、ビジネスホテルか何かの建物を指さした。
それに負けじと私はもっと大きなホテルを指さし、友達もこなくそとより大きな工場を指さす。
私たちの家が戯れで段々と大きくなったところで、同乗していたおばさんが冗談交じりにこう言った。
「あんまり暴れると、観覧車が取れて落っこちるよ」
私たちは、一瞬で静かになった。
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