43: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/05/21(土) 07:12:08.06 ID:O9wRsXzG0
私と彼女を乗せたゴンドラは、ゆらゆらとその身を舞い上げる。
横に座ろうか、対面に座ろうか。悩んだ私は、彼女の対面に座ることを選択した。
おかげで気恥ずかしいながらも、窓から花時計を見下ろして喜ぶ彼女の、普段通りの無邪気な姿を見ることができた。
そんな彼女の姿が、私にとっては本当に魅力的だったのだ。
安心したと同時に、このゴンドラが早急に最上段まで登り詰めることを願う。
しかし、何事も私の思い通りにはいかなかった。
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