6: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/05/18(水) 21:30:32.29 ID:6OvhEPiO0
やがて、ゴンドラは観覧車のてっぺんにまで登り詰めた。
窓から差し込んだ夕暮れの陽が眩しくて、眩しくて。
目を逸らした先、オレンジに照らされた下界の街が、まるでミニチュアのようで。
そこを行き交う人も、建物も、車も。
私にとって、みんなちっぽけなものに見えた。
そして、私自身もそんなちっぽけな存在の一つだと知った。
途端、私は大人びることがついにできなくなってしまったんだ。
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