過去ログ - 美城常務、スカウトされる! の巻
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71:名無しNIPPER
2016/05/20(金) 20:21:41.08 ID:HKWhUDtFo
美城「……それに、今日はぶらぶらと歩いて帰りたい気分だ」
そう、どうしてか、今の私はそんな気分になっていて
彼もまた私の言わんとしている事を感じ取ってくれたのだろう
武内P「……はい、承知致しました」
武内P「なんとなくですが、私にもその気持ちが理解できますので」
そんな台詞を返してくれた
美城「……そうか」
武内P「はい」
そして私は
美城「それじゃあ、失礼するよ」
簡潔な挨拶を告げ、彼と別れ歩き出した
今日という日はらしくない言動ばかりを採ってきた
だからこそ、最後くらい私らしくいたかったから
……なんてな
本当は、ただ気恥ずかしくなっただけ
余りにも、今日の私は私らしくなかったから
せめて最後くらいはと、格好を付けただけ
……情けない
けれど…… 不思議と、悪い気は……
美城「ふう……」
足を止め、何の気なしに沈み行く夕日に目を向ける
……思えば、こう夕日をゆったりと眺めるのは、本当に久しぶりな気がする
本当に……
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