過去ログ - 美城常務、スカウトされる! の巻
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8:名無しNIPPER
2016/05/19(木) 23:08:02.38 ID:uYB9g/Mfo
それから少しの間、武内君は私の問いに答えず
軽く俯きながら難しい顔を
いつもより更に難しい顔を浮かべていた
重苦しいその空気に
問うべきてはなかった
そもそも、どうしてあんな事を訊ねたのか、と
ついつい、そんな疑念と後悔が胸に生まれてきてしまい
体良くこの場を収める言葉を、私は探し始めた
のだが
次の瞬間、彼は私の目を、強く射抜く様に見詰め
武内P「……微笑みです」
と、呟いた
小さな声でありながら、確かな意思を感じさせるその声で
「……は?」
ただ、生憎、私には理解出来なかった
余りにも意外過ぎて、不意討ちの様なその言葉に私の脳が追い付かなかったらしく
「ほほ…… えみ……?」
片言のオウム返しという無様を晒してしまう
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