過去ログ - 橘ありす「炎上しました、、、」
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2: ◆E055cIpaPs
2016/05/21(土) 00:18:08.40 ID:DyiymhDd0
「はい、ありす。これが今度の舞台挨拶で話す内容な。当日はネットに動画が生放送で流れるから、上手に話せるように後で練習しよう」

普段はレッスンへ行く道中の車の中や、休憩室のソファーで仕事の話をするプロデューサーさんが、わざわざ会議室を取ってまでしてしているこのお話は、今度私が出演させていただく映画に関わるお話です。

歌や音楽に関わる仕事がしたい、とアイドルの門をたたいた私ですが、やはりこういった演技のお仕事にも興味はあります。

あのミュージカルのように、誰かを感動させられるようなお仕事へ魅力を感じるということもありますし、単純に尊敬できるカッコイイ大人の人達と肩を並べてお仕事ができるということに、これまでの自分の頑張りが認められたような達成感を感じるところもあります。

そんな新しい世界へ踏み出すことへの緊張もあるのでしょうか、いつもよりも少し丁寧なプロデューサーの言葉使いにお仕事の規模の大きさが垣間見えて、私の背筋もいつもに増してぴんと伸びています。

とりあえず、ありすが話すところだけ。と、渡された書類は普段持ち歩いている教科書よりもいくらも薄くて小さい筈なのに、とてもとても重たいような気がしました。

重たいような、気がしていたのですが、、、

「あの、なんといいますかコレ。ふつうではないですか?」

どう言葉にすればいいのでしょうか、どこかで聞いた言葉といいますか、それを私の普段の言葉使いに直しただけといいますか。

「ん?じゃあいつもみたいにちょっと可愛い感じの内容の方がよかったか?」

ため息と一緒に「からかうのはやめてください。今は真面目な話をしているんです」と睨む私に、プロデューサーさんは「すまんすまん」と照れくさそうな苦笑いを浮かべながらこういいました。

「いいんだよ、普通で。そこは違いを出すところじゃないから」




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