過去ログ - 新田美波「ミーナミン! キャハっ☆」
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15:名無しNIPPER[sage]
2016/05/21(土) 12:25:45.00 ID:Jnq7zUDFo
これは期待


16:名無しNIPPER
2016/05/21(土) 13:51:55.12 ID:6mSDtRAt0
※   ※   ※   ※   ※

どうしていつもこんなことに。
美波は心の中で頭を抱える。
もしかしたら自分は流されやすい人間なのか。
以下略



17:名無しNIPPER
2016/05/21(土) 13:57:23.16 ID:6mSDtRAt0
あまり出歩くわけにもいかないので、控え室でプロデューサーが帰ってくるのを待つ。
愛梨は家で焼いてきたというアップルパイを鞄から取り出していた。
「個人的〜感情で〜近づくの〜♪」とまたしても呑気に歌を口ずさんでいる。
しかし今の美波はそれどころではない。
とはいえ、ここまで来て辞めるというのも癪なので、腹をくくることにした。
以下略



18:名無しNIPPER
2016/05/21(土) 13:59:52.19 ID:6mSDtRAt0
「おお!? 美波!?」

「ええっと……」

プロデューサーは目を見開いている。
以下略



19:名無しNIPPER
2016/05/21(土) 14:02:52.85 ID:6mSDtRAt0
ああそうだ。
このドキドキ感だ。
しっかりもので優等生。
そんなイメージを自らの手で壊すのが、こんなにも甘美なことだとは思わなかった。
まるでかさぶたを引っぺがすように、痛くて、痛くて、痛いのに。
以下略



20:名無しNIPPER
2016/05/21(土) 14:07:39.95 ID:6mSDtRAt0
プロデューサーは、これは美波の新しい可能性だ今まで気付けなかったのが悔しいし美波にも申し訳なかったディレクターとちょっと話してくるから待ってろ、と早口に捲し立ててから部屋を飛び出していった。
プロデューサーに気圧され、棒立ちしていた美波と愛梨は顔を見合わせると二人同時に、くしゃっと笑った。

「愛梨ちゃん、背中を押してくれてありがとう」

以下略



21:名無しNIPPER
2016/05/21(土) 14:39:44.89 ID:6mSDtRAt0
未知を既知に変える瞬間。
知らない景色が見えた瞬間。
このドキドキ感が、たまらなく楽しい。
体にはまだ熱が残る。
これからももっと、ドキドキしたい。
以下略



22:名無しNIPPER
2016/05/21(土) 14:43:47.74 ID:6mSDtRAt0
「プロデューサーさんに、個人的感情で近づくのは禁じます! なーんちゃって、ふふっ」

ぞわり。

美波の火照っていた体が一瞬で冷え、汗が引っ込む。
以下略



23:名無しNIPPER
2016/05/21(土) 14:48:01.88 ID:6mSDtRAt0
「お仕事のあとは、おやつが美味しいですよっ! せっかくですからアップルパイをプロデューサーさんと一緒に食べましょうっ!」

なんという屈託のない笑顔。
『会いたいから焼いたのアップルパイ』のフレーズが頭をよぎる。
愛梨はしっかり自分で考えている、というプロデューサーの言葉を美波は思い出していた。
以下略



24:名無しNIPPER
2016/05/21(土) 14:52:47.31 ID:6mSDtRAt0
読んでいただきありがとうございました。
この二人の組み合わせが公式非公式でほとんどないことに驚いています。


過去作。
以下略



25:名無しNIPPER[sage]
2016/05/21(土) 15:04:50.98 ID:Z56QgzcEO
大学生組いいよね
乙乙


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