過去ログ - 八幡「バック・トゥ・ザ・フューチャー?」
1- 20
182: ◆7chPYS4ayA[sage saga]
2016/06/18(土) 22:35:12.76 ID:FNh+H8Zv0

――バチンッ

 突然、大きな音がしたかと思うと蛍光灯の電気が消えた。医務室の中は突如として起きた暗闇に包まれた。

八幡「停電か?」

雪乃「そのようね。来るときに空が曇っていたから、おそらく雷が落ちたのでしょう」

 雪ノ下がそう言って、窓の外を見上げた。夜空は嫌な雲で覆われ、ゴロゴロといった音が聞こえてくる。
 しばらく、沈黙の空間が流れる。その間に目が慣れると、あの子を探すため、俺は扉の方へと向かった。

八幡「くっそ。扉が開かない」

 自動ドアのためか、取っ手はない。それでも無理やり扉を引いてみる。だが、うんともすんとも言わない。

八幡「たしかこういうのは、どこかに手動で開けられる非常ボタンみたいなのがあったはず……」

雪乃「そこまでしなくても。ここでおとなしく待っていましょう。たいていの施設には予備電源があるでしょうから、間もなく復旧すると思うわ」

 ポスっと音がし、雪ノ下がベッドに腰をかけたのが分かった。たしかにこの暗闇では、人を見分けるどころか、ぶつからないように歩くのさえ困難だ。
 なら、待つとするか。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
207Res/153.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice