過去ログ - 八幡「バック・トゥ・ザ・フューチャー?」
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◆7chPYS4ayA
[sage saga]
2016/06/18(土) 22:38:50.62 ID:FNh+H8Zv0
――医務室 残り8分
街灯の明かりが室内へ差してくる。それで、かろうじて雪ノ下の居場所が分かった。未だに電源設備は復旧しない。わずかな明かりだけが頼りだ。
俺は棚まで歩いていくと、手探りで消毒液とコットンにガーゼ、絆創膏を取り出した。
雪乃「なにをしているの?」
八幡「なにって、お前怪我したんだろ。ほら、手当するからそこに座れよ」
雪乃「だ、だいじょうぶよ。私一人でやれるし、あなただと信用ならないわ」
雪ノ下が身をよじって答える。なんで一年も一緒にいるのに信用されないんだ。まぁ、思い当たる節はたくさんあるからなんとも言えんけど。
八幡「小町で慣れてるし、俺は自己保身にたけた小悪党だから安心しろ」
そう言って俺は胸をたたく。いつか誰かに言われた言葉だが、なかなか自分を端的に表していると思う。
雪乃「……それもそうね」
八幡「おう」
ふと、雪ノ下が笑った気がした。俺は丸椅子を自分の前に差しだし、ベッドにいる雪ノ下の手を取って、そこへ座らせる。
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