36:名無しNIPPER[saga]
2016/05/23(月) 20:26:19.01 ID:grmWURQOO
真美「……私もね、何も考えないで決めたわけじゃないんだよ」
亜美「……うん」
私と真美は、公園のブランコに腰掛けた。
虫の鳴き声とブランコの軋む音だけが微かに聴こえる。
その静かな空間は、真美の告白を聞くのに相応しい舞台だと私は思った。
真美「亜美、私が亜美の犠牲になった、とか考えてるでしょ?」
亜美「だって、真美だってアイドル続けたいのに、真美に辛い決断させちゃって、私……」
真美「家の事とか、亜美の事とか、確かに色々考えたよ。……でも、決めたのは私だから。私が『そうしたい』って思ったから」
私はずっと俯いて真美の話を聞いていたけど、いつの間にか私の視界に真美の足があるのに気づいた。
見上げると、真美は優しく微笑んで言った。
真美「……だから、これは私のワガママ」
一度泣いたから涙腺が緩んでいるのかな。
また涙が出てきちゃいそうだよ。
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