24:墓堀人[saga]
2016/05/23(月) 10:59:57.87 ID:QQKHlK4R0
「優しい人……かしら…」
弱弱しく搾り出された言葉は、その重みすらも失っていた。
「なんだよそれ、無難だな」
彼はけらけらと笑っているけれど、私は情けなさ過ぎて泣きたいほどだった。
「いざ聞かれると難しいわね、この手の質問って」
私は込み上げる気持ちを抑えながら平静を装う。
彼の横顔から目線を逸らして流れていく景色を眺めると、もう外は暗くなり明るい月が優しく光っていた。
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