36:墓堀人[saga]
2016/05/23(月) 11:09:38.69 ID:QQKHlK4R0
いつもの格好ではない明らかに異性を意識した小奇麗な私服に身を包み、いつも結っている髪を下ろしていたが見間違えるはずもない。
なぜ、どうして
仕事帰りに一杯という雰囲気ではない。明らかにちひろさんは一度家に帰って出直している。
何かの飲み会…?合コン…?
「いやー途中で部長に捕まっちゃってさ…」
「うふふっ、いいんですよ別に、部長とデートしてきても♪」
「そんなー」
二人の仲はとても他人には見えなくて、それはまるで映画の中で見たような…
「んじゃ行こっか」
「ええ♪あ、プロデューサーさん…」
「え?」
ちひろさんの手が彼の胸元に伸びた。
その手は彼のネクタイを掴み、強く彼女の胸元へ引き寄せられる。
顔と顔が触れ合い、薄暗い雑踏の片隅で口付けの音が聞こえた気がした。
それは紛れもない、恋人同士のキスだった。
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