50:墓堀人[saga]
2016/05/23(月) 11:57:47.20 ID:QQKHlK4R0
「えー…むっちゃ泣けるのに…失恋した女の子がさぁ」
「絶対観ない」
そんな映画を観れる訳がなかった。
無下に断る私に伊吹はなおも食い下がる。年上なのにちょっと子供っぽい彼女の隣はなんだかんだ居心地がいい。
今の私に日常を教えてくれるありがたい存在だ。
「伊吹ちゃんが男の子だったらよかったのに」
「へ?何それ………まさか奏…!」
自らの身体を抱く彼女に「違うわよ」と言う。どこかで交わしたようなやり取りに自然と笑みが出る。
こうして少しずつ、忘れていけばいい。そう思っていた。
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