64:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:08:36.96 ID:t9Ps2uM50
「今後はテレビとか表立った活動を少しだけ控えるって感じかしら」
「そうだな、一先ずは」
「そう…それじゃあ…」
65:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:09:22.16 ID:t9Ps2uM50
「待てよ!」
彼が私の腕を掴む。その手は強く大きく、そして何より温かかい。
66:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:10:42.50 ID:t9Ps2uM50
「この事が発覚してから業界の人間に聞いたりして相手の事を少し調べてみたんだが、過去何度も女関係でトラブルを起こしているらしい。問題が大きくなる前に金で解決してるらしいが、泣き寝入りしてる女の子もいるって話だ…」
彼はなおも続ける。彼の表情は真剣で、その忠告が本心からであることを物語っている。
67:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:11:45.88 ID:t9Ps2uM50
「大丈夫よ、その日以来連絡すらとってないんだから」
「そうなのか…?ならいいんだが…」
68:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:12:31.84 ID:t9Ps2uM50
「……その…男遊びはほどほどにしてくれ、お互いのためにも」
69:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:13:21.60 ID:t9Ps2uM50
70:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:14:50.80 ID:t9Ps2uM50
「否定はしないわ。未成年でラブホテルに入るなんて尻軽のする事だもの」
「そこまでは言わないが…」
71:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:15:28.05 ID:t9Ps2uM50
私の馬鹿馬鹿しい提案は、彼の怒りに火をつけた。
「奏!お前ふざけるのもいい加減に…!」
72:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:16:12.62 ID:t9Ps2uM50
私は馬鹿だ。
勝手に恋して、勝手に振られただけなのに、全部彼のせいにしてワガママを言っているに過ぎない。
73:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:17:12.02 ID:t9Ps2uM50
そっと目を閉じた私は、顎を上げて身体を預けた。
彼の温もりが柔らかい速度で私の体温と混じる。
74:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:17:49.29 ID:t9Ps2uM50
私の肩に手が触れて、私は震える。
けれども次の瞬間に、その温もりは切り離された。
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