過去ログ - 速水奏「ブルードレス」
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76:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:19:32.94 ID:t9Ps2uM50
「反省しているのは本当よ………けど今は…一人にしてくれないかしら」

「……ああ、分かった。今後のことは方針が決まり次第報告する」

「ええ、お願い…」
以下略



77:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:20:35.36 ID:t9Ps2uM50





以下略



78:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:21:06.12 ID:t9Ps2uM50
都内の大きなホテルで行われた結婚式は、芸能界関係者が多数参加する華やかなものだった。

本人たちは慎ましくやるつもりだったらしいが、新郎の方が周りに煽られるままにどんどん大規模になっていったという話だ。


以下略



79:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:22:00.16 ID:t9Ps2uM50
手にしたグラスを唇に寄せ、そこ注がれたカクテルを口にする。

甘み、香り、苦味。順番にやってくるそれらを飲み込んで、空を見上げてみた。

真っ暗になりきれない都会の空の中、青白い月が浮かんでいる。


80:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:23:31.26 ID:t9Ps2uM50





以下略



81:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:24:44.60 ID:t9Ps2uM50
「あら、新郎がこんなところで油売ってていいのかしら?」


私が声をかけると、びくっと身体を震わせた彼がこちらに向き直る。

以下略



82:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:26:10.24 ID:t9Ps2uM50
「全く、お前は変わんないなぁ…………でも、来てくれてありがとな…その…正直来てくれるとは思わなかったから」



彼は身体を前に倒し、少し言いにくそうに呟いた。
以下略



83:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:26:49.91 ID:t9Ps2uM50
「それよりいいの?私と話してるところなんて撮られたらプロデューサーさんも週刊誌デビューするわよ?」

「ははっ、そいつは光栄だ。ていうかお前、分かってんなら少しは隠せよな」

「いや、私の恋は私のモノだもの。誰かの指図なんて受けたくないわ」
以下略



84:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:28:18.39 ID:t9Ps2uM50
「でも私に純白のドレスは似合わないわね。綺麗過ぎるもの」

「そんな事無いよ。絶対似合う」


以下略



85:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:29:16.28 ID:t9Ps2uM50
「でも、今着てるパーティードレスも凄く綺麗だよ。やっぱり奏には青が似合うな」



そう言って彼は私の着ている青いドレスを指差す。
以下略



86:墓堀人[saga]
2016/05/24(火) 02:30:08.58 ID:t9Ps2uM50
「でもな奏、青って『悲しみ』とか『憂鬱』とか『冷たい』って印象が強い色だけど、フランスの方では青は『幸せ』の色なんだぞ。ほら青い鳥の伝説とかあるだろ」

彼は続ける。

「欧米じゃ青は聖母マリアのシンボルカラーで純潔を意味する色だ、そんな色が似合うお前ならきっと幸せになれるよ」
以下略



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