過去ログ - 櫻井桃華「この素晴らしき庶民文化探究を、休日に」
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44:名無しNIPPER[saga]
2016/05/24(火) 23:23:27.74 ID:JFHDd4Jd0

桃華「仮に……、一流の画家が手がけた絵画を、精巧な卓越した技術を持つ一流の贋作氏が模倣したとしましょう」

桃華「嗜みを持ち造詣が深いわたくし達ならば、本物を見分けることが出来るかもしれません。しかしもしそうでなければ……」

桃華「両者の違いを言い表すとすれば、せいぜい使われている絵の具の成分と、銘の有無くらいでは無くて?」

桃華「出来栄えではなく『本物』というステータスに囚われ、その物の本質を見失う」

桃華「断じて、あってはならない事ですわ」

千秋「……」

桃華「味は互角で、値段に大幅な差があるとすれば……、貴女はどちらをえらびますの? 琴歌さん」

桃華「更に判断材料として、庶民の金銭的状況を鑑みれば……答えは明白ですわっ!!」

琴歌「うっ……」

桃華「安くてウマい! 最強のツープラトン! 食品添加物が及ぼす健康リスクはノープロブレム!」

桃華「美味しいは正義、美味しいから大丈夫、なのですわ!!」

桃華「美味しいから大丈夫!」

ライラ「おいしいからだいじょうぶ」

琴歌「美味しいから大丈夫……っ!」

千秋「短く、太く生きる……これが庶民の生き様なのね」

夏樹「……」グビッ

琴歌「ですが……ですが納得できません!」

琴歌「だって添加物が……っ! 体に悪い添加物が……っ!」

桃華「庶民の方々の生命力を侮ってはなりませんわ。免疫力、新陳代謝、どれをとってもわたくし達より遥かに勝るバイタリティ」

琴歌「で、ですが……」

桃華「それに」

桃華「とある地上最強の庶民の殿方は、こう仰いました」

琴歌「?」

桃華『防腐剤、着色料、保存料……様々な化学物質、カラダによかろうハズもない』

桃華『しかしだからとて健康にいい物だけを採る。これも健全とは言い難い』

桃華『毒も喰らう栄養も喰らう。両方を共に美味いと感じ、血肉に変える度量こそが食には肝心だ』

琴歌「!!!」

桃華「強くなりたくば喰らうッッ! つまりブルーブラッドで貧弱なわたくし達とは一線を画す、彼ら庶民の強さの秘訣……それはッ!」

桃華「この添加物の摂取に他ならないのですッ!!」

琴歌「なっ……」

千秋「なんですって……!?」

夏樹「ライラ、それ美味いか?」

ライラ「はい、もうバッチグーですよー」ゴクゴク

夏樹「そうか。そりゃ何よりだ」ゴクゴク


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