過去ログ - 櫻井桃華「この素晴らしき庶民文化探究を、休日に」
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95:☆A[saga]
2016/06/12(日) 22:43:45.58 ID:nhoKbseN0



───右も左も分からない闇の中、いきなり剣の切っ先を喉元に押し当てられ

───恐怖に駆られる暇も与えられず、聖書っぽい物を読まされて誓いの言葉を述べさせられる

───そうすれば、晴れてこの『七曜会』の仲間入り。という寸法




……いまでも、ちょっとよく分からない。

というか私の入会の時は欠番を除いて全メンバーが揃っていたのに、今日は都合で3人(私含め)って……。

適当過ぎないかしら? こんなのでいいの、七曜会?




その時、奥から扉が擦れる音が聞こえた。新メンバーが外の扉に手を掛けたのだ。

「(き、来た……ようやく)」

バタン、と閉められ、カツンカツンとヒールが踏み鳴らされる。その靴音から察するに、金曜日(仮)は女性のようだ。

一段一段、ゆっくりと間を開け、慎重に外の階段を下りてくる音からは懐疑的とも不安とも取れる感情が伝わってくる。




その音が近づくにつれ、何故か私の胸に、ふとした不安がよぎった。

なんだろ……緊張? いや、違う。なんかざわざわする。

私達は状況的にイニシアティブを握っているのにも関わらず、圧倒的に追い詰められているような、重圧が扉の外から迫ってくる。

悪い予感を振り払うように、私は気を奮わせ、剣を握る拳にぎゅっと力を込める。


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