過去ログ - 【キズナイーバーSS】 「仄かに薄れて消えるる私は」
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34: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/05/30(月) 20:14:05.78 ID:9SK5qk81o

 ベッドから立ち上がろうとした穂乃香と取っ組み合う。

 これじゃあ、両手が塞がっていてデッサンどころではない。でもとにかく闘った。

 小さな男の子同士みたいな幼稚な力比べ。

 とはいえ、穂乃香の方が腕力は強い。その気になれば、思い切り私のことをはねのけられただろう。

 でも、病人をどれだけ無下に扱ってよいのか、彼女は加減に困っているようだった。

 身体を離されたら負ける。そう感じた私は、逆にぴたりと身体を寄せる。

 すっきりした冷たい面立ちや、声の印象とは全く対照的に、肉感的で、柔らかく温かで優しい穂乃香の身体が私を受け止める。

 ひっぺがそうとする彼女の手。私は抵抗する。


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