過去ログ - 【安価】京太郎「ガンプラバトル」憧「バトルロイヤル！」【その12】 -SS速報VIP

過去ログ - 【安価】京太郎「ガンプラバトル」憧「バトルロイヤル！」【その12】

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52: ◆S3BRe/LRxw[saga]
2016/05/28(土) 23:33:24.75 ID:3yCB7kly0

「だあああああああっ！」

　突き、振り下ろし、なぎ払い。雷龍剣と嵐虎剣をあらゆる方法で叩きつけるが、霞のゼク・ツヴァイはそのことごとくを防いでいく。

（くっそっ！一撃も当てられない！）
（防ぐのに手一杯で反撃する隙もない……！）

　霞の使用するガンプラはセーラの制作だ。彼女の性格を反映し、その性能は防御や回避よりも攻撃力に重を置いている。
　サーベルの出力もそのぶん高めになっており、霞の防御技術と合わさって未だに京太郎の攻撃を全て回避している。
　霞が引き付け、他の二人が攻撃をする。
　それが彼女たちの作戦であり、京太郎が霞のところへ飛び込んできたのも予想通り。
　ただ、予定外だったのは、京太郎が使うのが竜華のガンプラであったこと。
　もしこれが騎士インパルスではなく、ほんの僅かに完成度が低かったり、格闘性能が低ければ霞にここまで肉薄し続けることはできなかっただろう。

「だけど……一発くらいなら！」

　二人の戦闘機動に目が慣れてきた優希がファンネルをその軌道予測地点へと配備する。
　ほんの少し、霞から引き離す隙を作ればいいのだ。
　二人の戦いを食い入るように見つめ――ヤクト・ドーガを二条のビームが貫いた。

「じぇ？」

　もちろん京太郎ではない。霞と戦う京太郎にそんな余裕があるはずもない。

「どこからっ！？レーダーに反応なんてなかったじぇっ！？」
「隠れるのは得意なんすよ」

　その言葉とともに、デブリの影から飛び出す機体。
　デスティニーインパルスR。
　ヤクト・ドーガを貫いたウルフスベイン長射程ビーム砲に続き、手にしたライフルでヤクト・ドーガへ追い打ちをかけていく。

「ちょ、ちょっ、タンマ！？」
「ダメっす！ここで落とすっす！」

　最初の一撃で大ダメージを受けたヤクト・ドーガはまともな回避運動もできない。
　展開していたファンネルを呼び戻そうとするが、それよりもデスティニーインパルスRのライフルのビームのほうが速い。
　インパルスのビームがヤクト・ドーガを貫き、撃破する。

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