過去ログ - 【安価】京太郎「ガンプラバトル」憧「バトルロイヤル！」【その12】 -SS速報VIP

過去ログ - 【安価】京太郎「ガンプラバトル」憧「バトルロイヤル！」【その12】

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840: ◆S3BRe/LRxw[saga]
2016/08/20(土) 22:44:32.25 ID:5adncONk0
「よーし、その勝負受けて立つ！」

　挑まれた勝負から逃げては男が廃る。

「なら、勝負はタッグマッチで！」
「ガンプラバトルは遅れを取ったけど、今度はそうはいかないわよー」

　穏乃と並び立つのは憧。
　昼間のバトルロイヤルで撃破されたのを根に持っているのか、飄々とした態度の裏に、静かに燃える闘志が垣間見えた。

「んじゃ、俺のパートナーは……」

　辺りを見回す京太郎だが、清澄の一年生二人は轟沈済。上級生二人はマッサージチェアでくつろぎタイム。
　手が空いているのは相変わらずタコスを頬張るタコス娘と部屋の隅っこで厚着をしながら震える松実姉。

「ふっふっふ。ここは私の出番ですのだ！」

　その豊満な胸を張り、京太郎の前に現れた黒髪の美少女――松実玄。

「松美さん」
「それだとお姉ちゃんと紛らわしいでしょ？玄でいいよ」

　気さくでほんわかとした柔らかな笑み。
　彼女また京太郎の好みドストレートの美少女だった。

「須賀くんとは色々とお話したかったんだ。そんなわけで私が須賀くんのパートナーを務めたいんだけどどうかな？」

　こんな美少女に言われて断る理由などはない。

「はいっ！俺の方こそよろしくお願いします、玄さん！」
「うん、よろしくね～」

　バトルロイヤル中は咲のせいで色々とやらかしたしまったが、灼や憧と違い、玄は悪印象を持っていないようだ。
　それどころか阿知賀では一番自分に好意的に接してくれている。

「じゃあ、早速勝負だ！須賀くん！玄さん」
「即席タッグであたし達に勝てるかしらね～？」

　穏乃と憧の二人は長年連れ添った熟年夫婦のような雰囲気がある。
　その言葉ぶりからして、コンビネーションにも自信があるのだろう。

「ふっふっふ。即席とはいえ、こちらにも通じるものがあるのです！」

　二人に対する玄は不敵に笑い返す。

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