過去ログ - 【ガルパン】エリカ「大学落ちたのでバーを経営することになった」【安価】
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◆5XLLhK8kNI
[sage]
2016/06/09(木) 13:04:52.51 ID:tD336Xjj0
ジョージアからインドまでの距離は想像以上に長く、列車と飛行機を乗り継いでの移動になりました。
そして、長い列車の中。みんなが寝静まりかけた時にミカお姉様は口を開きました。
「私は恐らくアールグレイより先に危険を感じていたんじゃないかな?中学に入る頃には一人で旅をすることも多くなっていたよ」
「そのせいで私は家からの信頼度は低く、いわば邪魔者みたいな扱いを受けていた」
「そんなある日、アールグレイが逸見の家を飛び出したという話を聞いて、いい機会だと思って私も家を出る決意をしたんだ」
「今思えばあそこが分岐点だったと思うよ。あそこで私が家を継ぐことになっていればエリカに重荷を背負わすことはなくなっていたはず」
「でも私はきっと私がかわいかったんだろうね。結局はアールグレイと同じように家を出ていき、そして自由を手に入れた」
「ただ違う点は、私はエリカなら心配いらない。同じように逃げ出してくれると信じて自分好きなように生きてきたことだ」
「エリカが黒森峰に進学し、逃げ出したと思った私は、いままでよりより自由に旅に出た」
「……その後は大体アールグレイと同じさ」
「ただ、エリカが大学受験に失敗したことを不思議と思わなかったのが違うところかな」
「逸見も人の子。何かしらの失敗はするものだと思ってた」
「だけど、その後バーを経営してると聞いて違和感を感じずにはいられなかった」
「大学受験に失敗したのであれば、エリカなら戦車道の道、プロリーグへとそのまま進むものだと思っていたからね」
「不思議に思って店を覗きに行こうとしたらお店の情報が一向に出てこないんだ」
「おそらく、例の人たちが工作でもしていたんじゃないかな?そのせいでエリカのお店に行くのが遅れたんだ」
「エリカも不思議に思わなかったかい?急に戦車道に関わる人が増えたって」
そういわれてみればそうだ。ミカお姉様の来店をきっかけに戦車道に関わる人の来店が一気に増えた
「私がお店に行って分かったのは、エリカのお店は私が来るまで、お客さんのほとんどがエリカを追い詰めたやつらの関係者だったってことさ」
「あとでリストアップされた一連の関係者の顔写真に、お客さんが多く載っていたから間違いない」
「つまり、エリカは本当に何も知らずに、エリカの良心をを踏みにじる相手に接客をしていたんだ」
信じられなかった。いや、でも信じなくてはいけないのだろうか?
車内は暗く、顔は分からないが、ミカお姉様の声は震えているのが分かる。
「私は、心底嫌になったさ。達観していた?違う私は見るのが嫌だったんだ。自分が逃げた責任を」
「すまないエリカ。本当にすまない」
……………
「アハ、アハハ、」
胸の痛みがよりきつく、鋭いものになった気がする
「エリカ?」
「お姉様は、悪くありません。お姉様が責任を感じることはないんです」
話を聞いて分かった。お姉様方は私のことをこんなにも愛していてくれた。私の為に全力を尽くしてくれた。
「ありがとうお姉様。こんな私の為に小さいころから道を示していてくれて」
悪いのはやはり私だ。私がお姉様方のように上手にできなかったからこんなことになってしまったのだ。
西住流に助けを求める形で入学した黒森峰での生活は楽しかったが結果的には救われるどころか首を絞められることになった。
選択を誤ったのだ。選択を間違えた私の責任。
「大丈夫ですよお姉様。きっとうまくやれます。やり直せます」
私たちはやり直せる。でも、私がいればきっとまた邪魔が入るんだ。私たちの幸せを奪いに来る人がまだいるんだ。
「ありがとう……エリカ、少しだけ気が楽になったよ」
「ええ。また『三人』で、これからも仲良く暮らしていきましょう」
三人で、私とアールグレイお姉様とミカお姉様の三人で
(あぁ……旅って本当に素晴らしいと思うわ)
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