過去ログ - 高垣楓「違いの分かるひと」
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14:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 20:32:33.72 ID:z9b3uMXIo

よく見ると高垣さんの瞳は左右で色が違う。
俺にとっては当たり前の事実でも、他の人達にはそうじゃなかったらしい。

 「ヘテロクロミアだね。ああ、もし気にしているのなら話題にはしないが」

 「いえ、大丈夫です」

 「とても……何と言うか、神秘的で、素敵ですね」

 「あ……ありがとうございます。そんな事を言われたの、初めてです」

 「ふぅん? 世の男は見る目が無いんだね……なぁ、慧眼のプロデューサーくん?」

 「……ええ、全くですね」

一応コメントだけは返してから、モヒートで口を塞ぐ。
高垣さんも同じようにジョッキを呷って、三分の二はあった筈のビールがどこかへ消えた。
……あの細い身体のどこに収まってるんだろうか。

 「おや、二人とも。顔が少し赤いようだが」

 「モヒートのせいです」

 「ジョッキ生のせいです」

 「なら、そういう事にしておこうか」

東郷さんの笑みに釣られて、三船さんも堪えきれずに笑いを零す。
結局俺も高垣さんも釣られてしまって、バーの一角に笑いの輪が広がった。


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