1:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:13:07.16 ID:W2SgutVM0
あんゆり 百合
事務所
百合子「おはようございまーす」
杏奈「…… おはよう、百合子さん」
百合子「あれ、杏奈ちゃん早いね 私も結構早く来たつもりだったんだけど」
杏奈「うん……」
百合子「眠いの?」
杏奈「うん…………」
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2:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:14:13.99 ID:W2SgutVM0
杏奈「杏奈、昨日ずっと…… ゲームやってて……」
百合子「私が落ちた後も続けてたよね」
杏奈「実はそのまま…… 徹夜してて……」
3:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:16:26.93 ID:W2SgutVM0
百合子「そっか……」
百合子「じゃあまだ時間あるし寝てていいよ、時間になったら私起こすから」
杏奈「いいの?」
4:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:19:08.59 ID:W2SgutVM0
杏奈「ふぅ……」
百合子「ふふ、杏奈ちゃんぐっすり寝てますね……」
百合子「っ!?」
5:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:20:33.05 ID:W2SgutVM0
私は無意識にスマホを取りだし杏奈ちゃんの寝顔をカメラに収め、スマホの中の杏奈ちゃんと目の前の杏奈ちゃんを見比べ、とても人には見せられないような笑みをこぼします
百合子「杏奈ちゃん…… はぁぁ……」
そこで私は始めて我に返り、自分のしたことがどんなことであるかに気付くのです
6:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:24:26.16 ID:W2SgutVM0
と、消去ボタンに指をかけた時、一つ思ったのです
今ここに居るのは私と眠っている杏奈ちゃんだけ、つまり私がボロを出さなければこのことがバレる心配は無い……
否! もしかしたらこの事務所の一室には監視カメラが仕込まれている可能性が……
7:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:25:55.39 ID:W2SgutVM0
百合子「ここから全てが白日の元に晒され私はスキャンダル報道の末事務所をクビに、その後『あの人は今!?』に出演を切欠に少しずつ知名度を上げていき暴露本のリリースと共に炎上商法的に一躍時の人となり再ブレイク、そして……
恵美「お〜い、百合子〜? 観葉植物に向かって何ブツブツ言ってんの?」
杏奈「んん……」
8:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:27:27.64 ID:W2SgutVM0
百合子(その後私は自らの愚行を恥じ、もう二度とあのような行いはしないと神へ誓い、ついでに朋花さんに手を合わせました)
朋花「?」
百合子(しかし、杏奈ちゃんの寝顔写真だけはどうしても削除出来ませんでした……)
9:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:29:31.33 ID:W2SgutVM0
杏奈ちゃんの寝顔を前にして、私は自分の中の業との戦いを始めました
今度こそ杏奈ちゃんを静かに寝かせてあげるんです
杏奈「…… すぅ」
10:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:31:16.50 ID:W2SgutVM0
百合子「……」
百合子(杏奈ちゃんのほっぺた…… ぷにぷにしたら気持ちいいのかな……)
えー、人間の欲望は常にエスカレートしていくのが常というものでして
11:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:34:38.70 ID:W2SgutVM0
百合子「そーっと……」
杏奈ちゃんの眠っているソファの前に座り込みその可愛い御頬に手を伸ばそうとした時
百合子「はうっ!」
12:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:35:35.85 ID:W2SgutVM0
百合子(だ、ダメ冷静になるのよ百合子、確か夢を見る状態はレム睡眠と呼ばれる浅い眠りの状態であったはず……)
百合子(ここで杏奈ちゃんを刺激してしまったら杏奈ちゃんを起こしてしまう…… 杏奈ちゃんの安眠を妨害するなんてもっての他、あってはならないことよ……)
私の指は杏奈ちゃんの頬30センチメートル前にして巡遊を始めていました
13:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:38:02.70 ID:W2SgutVM0
天使百合子「杏奈ちゃんを起こさないように今日はつんつんだけにしましょう」
悪魔百合子「そうですね」
百合子(そうしましょう)
14:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:39:24.71 ID:W2SgutVM0
百合子「はっ!」
我を取り戻した私は名残惜しくも杏奈ちゃんのほっぺから指を離し、杏奈ちゃんの様子を観察します
百合子「じぃっ」
15:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:41:06.84 ID:W2SgutVM0
指を離し私は一人ほくそ笑みます
なんと私は杏奈ちゃんの聖域に二回も触れてしまったのです、まさしく私は杏奈ちゃんマスターと言うべき存在になったことでしょう
この調子で三回目も……
16:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:42:31.44 ID:W2SgutVM0
その後私は自分の行いを思い返し、またもや激しい後悔に襲われるのです
少女の寝込みを襲うなど悪鬼羅刹の行いに違いありません
私は欲深く誘惑に簡単に負けるような弱い人間であることは自覚していましたが、まさかここまでとは……
17:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:45:52.19 ID:W2SgutVM0
いいえダメ、悪の私の意見なんて聞いてはいけないわ、ここは善の私と協力して悪の私を押さえ込むのよ!
百合子(お願い善の私!)
善の百合子「そうよ、寝込みを強引に襲うなんてダメ」
18:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:47:00.09 ID:W2SgutVM0
悪の百合子「て言うか貴女はどうするのよ」
百合子(へ?)
善の百合子「中立は許されません! 私たちどちらかの意見にしたがってください!」
19:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:49:00.90 ID:W2SgutVM0
百合子「はぁ…… はぁ…… とんだ無駄骨でした……」
そ、それに私は杏奈ちゃんが好きとかそういうんじゃなくて……
杏奈ちゃんはただの友達で…… 確かにすっごく可愛くて、一緒にお出掛けしたりゲームしたりが凄く楽しくて、今こうして杏奈ちゃんを前にドキドキしてるけどこれはそういうのじゃ……
20:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:52:21.37 ID:W2SgutVM0
百合子「……」
ここまでの思考で頭がオーバーヒートしたのか、今回のファーストタッチはいやに積極的で、特に抵抗も無く杏奈ちゃんのほっぺたをすりすりすることができました
ほっぺをすりすりしながら見下ろす杏奈ちゃんの顔は穏やかで、私が一人こんなにも葛藤と巡遊を続けてることなど全く知らないのでしょう
21:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:54:07.24 ID:W2SgutVM0
百合子(一回じゃ全然わからない…… もっと……)
杏奈ちゃんの頬にキスを重ねていると何故かドキドキする気持ちが収まっていくのです
この行為に後ろめたいことは何もなくて、寧ろこうすることは必然であったような……
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