11:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:34:38.70 ID:W2SgutVM0
百合子「そーっと……」
杏奈ちゃんの眠っているソファの前に座り込みその可愛い御頬に手を伸ばそうとした時
百合子「はうっ!」
12:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:35:35.85 ID:W2SgutVM0
百合子(だ、ダメ冷静になるのよ百合子、確か夢を見る状態はレム睡眠と呼ばれる浅い眠りの状態であったはず……)
百合子(ここで杏奈ちゃんを刺激してしまったら杏奈ちゃんを起こしてしまう…… 杏奈ちゃんの安眠を妨害するなんてもっての他、あってはならないことよ……)
私の指は杏奈ちゃんの頬30センチメートル前にして巡遊を始めていました
13:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:38:02.70 ID:W2SgutVM0
天使百合子「杏奈ちゃんを起こさないように今日はつんつんだけにしましょう」
悪魔百合子「そうですね」
百合子(そうしましょう)
14:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:39:24.71 ID:W2SgutVM0
百合子「はっ!」
我を取り戻した私は名残惜しくも杏奈ちゃんのほっぺから指を離し、杏奈ちゃんの様子を観察します
百合子「じぃっ」
15:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:41:06.84 ID:W2SgutVM0
指を離し私は一人ほくそ笑みます
なんと私は杏奈ちゃんの聖域に二回も触れてしまったのです、まさしく私は杏奈ちゃんマスターと言うべき存在になったことでしょう
この調子で三回目も……
16:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:42:31.44 ID:W2SgutVM0
その後私は自分の行いを思い返し、またもや激しい後悔に襲われるのです
少女の寝込みを襲うなど悪鬼羅刹の行いに違いありません
私は欲深く誘惑に簡単に負けるような弱い人間であることは自覚していましたが、まさかここまでとは……
17:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:45:52.19 ID:W2SgutVM0
いいえダメ、悪の私の意見なんて聞いてはいけないわ、ここは善の私と協力して悪の私を押さえ込むのよ!
百合子(お願い善の私!)
善の百合子「そうよ、寝込みを強引に襲うなんてダメ」
18:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:47:00.09 ID:W2SgutVM0
悪の百合子「て言うか貴女はどうするのよ」
百合子(へ?)
善の百合子「中立は許されません! 私たちどちらかの意見にしたがってください!」
19:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:49:00.90 ID:W2SgutVM0
百合子「はぁ…… はぁ…… とんだ無駄骨でした……」
そ、それに私は杏奈ちゃんが好きとかそういうんじゃなくて……
杏奈ちゃんはただの友達で…… 確かにすっごく可愛くて、一緒にお出掛けしたりゲームしたりが凄く楽しくて、今こうして杏奈ちゃんを前にドキドキしてるけどこれはそういうのじゃ……
20:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:52:21.37 ID:W2SgutVM0
百合子「……」
ここまでの思考で頭がオーバーヒートしたのか、今回のファーストタッチはいやに積極的で、特に抵抗も無く杏奈ちゃんのほっぺたをすりすりすることができました
ほっぺをすりすりしながら見下ろす杏奈ちゃんの顔は穏やかで、私が一人こんなにも葛藤と巡遊を続けてることなど全く知らないのでしょう
21:名無しNIPPER[saga]
2016/05/28(土) 19:54:07.24 ID:W2SgutVM0
百合子(一回じゃ全然わからない…… もっと……)
杏奈ちゃんの頬にキスを重ねていると何故かドキドキする気持ちが収まっていくのです
この行為に後ろめたいことは何もなくて、寧ろこうすることは必然であったような……
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