過去ログ - 【モバマスSS】きゃっと 驚き オッドアイ
1- 20
15: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/31(火) 19:33:14.02 ID:ajF75kz00
===

 前川さんの言うように、一口に可愛いアイドルと言っても、その種類は実に様々だ。
 
 純粋に見た目が可愛らしい子。普段の振る舞いや仕草が、女の子らしくて可愛い子。
以下略



16: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/31(火) 19:36:29.14 ID:ajF75kz00
 
 安易なキャラ付けだと非難する者もいるだろうが、その完成度は非常に高く――
僕なんかはネコミミとしっぽのついた衣装を身に纏い、猫の仕草を真似ながら歌い踊る彼女の姿を始めて披露された時に、
前川さんの可愛さを追求することに対する執念と情熱を「これでもか!」と見せつけられた思いだった。
 
以下略



17: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/31(火) 19:37:42.11 ID:ajF75kz00
===

「それは、みくだって自分が『正統派』のアイドルじゃないのは分かってるよ? 
 キャラ付けを始めたのも、最初は他の子よりも目立てるようにって言うのが理由だったし……」

以下略



18: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/31(火) 19:38:27.51 ID:ajF75kz00
 
「……分かりました。これから先輩の所に行って、もう一度仕事の件を掛け合ってみます。
 前川さんの希望に添えるかはまだ分かりませんが、とにかく、全力で。それが、僕の役目ですものね!」

「う、うんっ! お願いね、Pチャン!」
以下略



19: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/31(火) 19:39:46.39 ID:ajF75kz00
===2.「翡翠の瞳、碧眼の猫」

 前川さんと話をした後で早速、僕は普段から懇意にしてもらっている、先輩プロデューサーのもとへと足を運んだ。
 
 まだ事務所に入りたての頃の僕に、教育係として業界のイロハを教えてくれた彼女のことを一言で説明するならば「豪快」。
以下略



20: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/31(火) 19:41:11.68 ID:ajF75kz00

 先輩の部屋にやって来た時には、彼女は丁度応接用のソファに座り、
 見慣れない女性と(新人さんだろうか?)なにやら話をしていたようだったけど、
 ただごとではない僕の雰囲気を察してくれたのか、先に話を聞いてくれると言う。
 
以下略



21: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/31(火) 19:42:31.90 ID:ajF75kz00
 
「だ・か・ら、お姉さんはちゃんと教えたはずよねぇ? 
 勢いであれこれ仕事をとるのは結構だけど、きちんと消化できる量にしなさいよって!」

「あいだだだだだっ! 先輩! 痛いっ! 痛いっすコレっ!」
以下略



22: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/31(火) 19:44:34.88 ID:ajF75kz00
 
「あぁ、高垣さんは気にしないで。この子がポカをやらかして、あたしにシメられるのは毎度のことだから」

「……ですが、やはり目の前でこうした光景を見せられると、その……心配で」

以下略



23: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/31(火) 19:45:41.46 ID:ajF75kz00
 
「……どうか、しましたか?」

 自分の顔をじっと見つめる、僕の視線が気になったのだろう。
 高垣さんが少し、警戒したようにそう言うので。
以下略



24: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/31(火) 19:46:39.89 ID:ajF75kz00

 高垣さんの言った「コレ」とは、彼女の珍しい瞳の色のことだった。
 
『こういう左右で色の違う瞳のことを、オッドアイって言うの。
 猫チャンに多いのは有名だけど、たまに人でも、そういう目の人がいるんだって』
以下略



25: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/05/31(火) 19:47:11.41 ID:ajF75kz00
ここまで。


27Res/17.17 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice