8: ◆CuiksL3nE2Uk[sage saga]
2016/05/30(月) 22:52:19.38 ID:K0dvx2PV0
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どれだけ時間がたっただろうか。
地球を覆っていた煙も晴れ、世界は日常に戻りつつあった。
山奥の研究所では、未だ煙を見送る男と、未だ変化のない博士がいた。
男「なんだ、結局失敗作だったのか。なにも変わらないではないか」
呆れて言う男に対して、泣き止んだ博士が悲しく告げた。
博士「残念だが、世界は滅びを迎えるようだ。あの煙の量では、おそらく地球の裏側まで…」
男「なにを言うんだ。なにも起きなかったではないか」
博士「これから、起こるのだ」
博士は悲しみと絶望でまわらない舌を何とか動かして言った。
そんな博士の姿を見て、男は妙な胸騒ぎを覚えた。
博士「あの煙はゆっくり効いてくる。あの煙こそが私の発明なのだ」
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