9: ◆CuiksL3nE2Uk[sage saga]
2016/05/30(月) 22:54:04.88 ID:K0dvx2PV0
男「いい加減教えたらどうだ。失敗作でないのなら、何の効果があったというのだ」
博士「少しでも煙を吸えばまるで魔法がかかったかのように気持ちが動かされる。あれは――いわゆる、惚れ薬なのだ」
男「なんだと!」
博士は構うことなく告げていく。
博士「人の細胞と反応することで煙を出し、その煙を吸った人間は必ず私のことが好きになる…」
男「まさか! そんなもの、あるわけがない!」
男の胸騒ぎは増していく。いや、胸騒ぎではない、高鳴っているのだ。大きな音を立てて。
博士は首を振って答えた。
博士「君は間違いなく手遅れだ。吸いすぎているからな」
男「…なんてものを作ったんだ」
男の息はなぜか荒かった。 目の前の男を見ているうちに、いつの間にかそうなってしまっていたのだ。
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