過去ログ - 楓「命短しススメよ乙女」
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118:名無しNIPPER[saga]
2016/06/01(水) 01:40:50.18 ID:49W9hqJ1o
そうして卯月と凛が2人だけの世界に浸り始めた一方、大人たちはもはや蘭子の話題から遠ざかって大人たちだけの会話に興じていた。
蘭子はしゃべり疲れたので黙ってその中に居た。
正直、早く帰ってプレゼントの画集をじっくり眺めていたいと思いながら、それでも我慢して手持ち無沙汰にジュースを飲んだりしていた。

次第に蘭子はうつらうつらして舟をこぎはじめた。
ドールが睡眠を必要とする場面は色々あるが、この時の蘭子は特に、心の中に増えすぎた感動の処理と、そうした記憶の整理のために休息を求めていた。
そして美優が気付いた時にはもう、蘭子は深い眠りについていた。
その腕に大事そうにプレゼントを抱えたまま。

「そろそろお開きにしよう」という渋谷部長の言葉で解散になった。
蘭子が中々起きようとしないので、美優がおんぶして持ち帰ることになった。
「おい凛、なんだお前酔っ払ったのか?」「うるさいな……」
「凛ちゃん、もう帰る時間ですよ」「うん……」
「ほら卯月も言ってるだろう、行くぞ」「耳元で大声出さないで」
「起き上がれますか?」「卯月が起こしてくれなきゃヤだ」
「甘えるんじゃない」「うるさい」
こんな具合で渋谷部長は娘の反抗期に為すすべがないのであった。
結局、足元のおぼつかない凛は卯月が傍に寄り添って歩くことになった。

楓「卯月ちゃん、後で凛ちゃんにこれを渡してくれる?」

卯月「なんですか?これ」

楓「私と蘭子の連絡先ですよ。もし今IDOLが出せるなら、そっちに直接登録させるんですけど」

すぐ隣にいる凛はもはや眠りこけそうである。
酒には弱いタイプらしい。

楓「私じゃなくて凛ちゃんが酔いつぶれるなんてね」


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