97:名無しNIPPER[saga]
2016/06/01(水) 00:47:27.68 ID:49W9hqJ1o
美波「話には聞いたことありましたけど、実物を見るのは初めてです……!」
そう言ってまじまじと蘭子を観察するので、蘭子は恥ずかしがって美優の影に隠れようとした。
そういえば、蘭子をドールだと紹介するのはこれが初めてかもしれないと楓も美優も思った。
美優はなんとなく、蘭子の正体をドールと明かすのは危険ではないかと考えたが、具体的にどういう問題があるのか思いつかなかったので、この場は流れに任せることにした。
美優「ほら蘭子ちゃん。自己紹介なさいな」
蘭子「……ら、蘭子、です」
美波「すごくよく出来ていますね……触ってもいいですか?」
楓「大丈夫ですよ。蘭子さえ良ければ」
蘭子がこくりと頷くと、美波は頭を撫でたり手を取って指先を眺めたりした。
美波「本当、人間とほとんど変わらないんですね。体温は無いみたいですけど……」
美優は、蘭子を可愛がってくれるのはともかく、珍しいものを見るような、好奇の目で興味を持たれるのはあまり良い気持ちがしなかった。
世間一般でドールがどういう風に見られ、思われているのか、この時美優は初めて実感したのである。
楓はそうした美優の心境を察して話題を変えた。
楓「新田さんはこの近くに住んでいるんですか?」
美波「いえ、そういうわけではないんですが、今日は遊びに来たんです」
楓「おひとり?」
美波「相方と2人で来てます。元々、そっちの親戚がここにお店を持っているので、それで」
楓「そうだったんですか」
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