過去ログ - 妹「私と兄貴」
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1:名無しNIPPER[saga]
2016/06/01(水) 19:00:25.03 ID:YcdSSGpCo

「瑞葉は将来なにになりたいんだ?」

 確か前に見せてもらったときは8mmと書いてあった
あまり見かけないメンソールの煙草を咥えながら兄の鋼樹は
まるで父親のような事を口にし出した。

 お風呂上がり、バスタオルで髪の水気を雑に取りながら
冷蔵庫を開けてアイスを取り出そうとしていた私は余りにも唐突な
その台詞に少々止まってしまった。
だって、まさかフリーターの兄にそんな事を聞かれるとは思っても見なかったから。

 バタンと冷凍室を閉める。
ふわりと冷気が白く舞って足元を一瞬冷やす。
物欲し気にこちらを見る兄はみない事にして
「兄貴こそ、さっさとなにかになんなよ」と眉を顰めて見せると
兄はクククと喉を鳴らして猫の様に笑ってみせた。

「バイトだけじゃ、いつかやっていけないっしょ?」

 ふぁふぅ。と言った音を立てながら煙を天井に向けて吐く兄。
ソファの真ん中に堂々と座るその兄の横腹を蹴って空いたスペースに腰を降ろす。
なにか言ってくるかなと思ったけど、兄は蹴られた勢いで肘掛に上半身を
寄りかかるように身体を傾けたまま動かない。

「なんとか言えよー。新聞配達員」
「アイス一口ちょーだい」

 だらしない格好で煙を吐きながら喋る姿は
正直23にはとてもじゃないけど見えない。

「仕方ないなぁ」

 言いながら口に含んで顔を近づけてみた。
煙を吐きかけられたのでアイスを吐きかけてやった。
その後二人とも風呂に入りなおしになった。馬鹿みたい。

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2: ◆7SHIicilOU[saga]
2016/06/01(水) 19:16:24.77 ID:YcdSSGpCo

――――

 夜、机に足をかけながら椅子に座って漫画を呼んでいると
極力静かに、と気を遣っているのがわかる
以下略



3:名無しNIPPER[sage]
2016/06/01(水) 21:48:05.69 ID:YcdSSGpCo

『それは考えすぎじゃない? 年齢も性別も得意分野とかも違うんだし』

 とは友人の智花から賜った言葉。
正確にはLineだけど。
以下略



4:名無しNIPPER[sage]
2016/06/04(土) 00:56:36.13 ID:5h7G3wop0
見てるぞ


5:名無しNIPPER[sage]
2016/06/04(土) 16:41:55.22 ID:WdIyXYjuo

―――

「おはようございまーす」

以下略



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