過去ログ - 北条加蓮「煌めきのひとときをいつまでも」
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2:名無しNIPPER[saga]
2016/06/03(金) 01:15:29.90 ID:vuZxrPLS0
努力は苦手だった。



3:名無しNIPPER[saga]
2016/06/03(金) 01:16:52.89 ID:vuZxrPLS0
小さい頃、どれだけ頑張っても報われなかったから。

百点を取って褒めて欲しくて睡眠時間を削って勉強をした。でもテスト当日、私は病院のベッドの上にいた。

病院のテレビで誰でも速くなれる走り方を見て、退院したら毎日練習した。でも運動会当日、私は準備運動で貧血を起こした。


4:名無しNIPPER[saga]
2016/06/03(金) 01:18:12.59 ID:vuZxrPLS0

だからかな?

魔法ってものにすごく憧れた。


5:名無しNIPPER[saga]
2016/06/03(金) 01:20:08.34 ID:vuZxrPLS0
アニメの魔法少女とか、プリンセスストーリーとか、奇跡みたいに特別な存在になれる世界。

いつか私にも訪れるんだって信じてた。


6:名無しNIPPER[saga]
2016/06/03(金) 01:21:13.72 ID:vuZxrPLS0
もちろん、今はプロデューサーっていう魔法使いのおかげでアイドルになったからわかるよ、魔法はあるんだって。

でも報われない日々を過ごして、大きくなるうちに私は、諦めてた。


7:名無しNIPPER[saga]
2016/06/03(金) 01:22:26.89 ID:vuZxrPLS0
そんなある日、止まった時間が動き出すような特別が訪れた。

ううん、プロデューサーが私を叱ってくれた日だけじゃない。色んな特別な日がいっぱいあったよ。


8:名無しNIPPER[saga]
2016/06/03(金) 01:24:44.96 ID:vuZxrPLS0
プロデューサーが私を掬い上げて、アイドルにしてくれた。

奈緒が横で支えてくれた。

凛が上から引っ張ってくれた。
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2016/06/03(金) 01:26:46.68 ID:vuZxrPLS0
頑張れとも、無理をするなとも言わなかった。だけど、それが私にはたまらなく嬉しかった。

ずっと過保護だった二人が、私を信じてくれたんだと思ったから。


10:名無しNIPPER[saga]
2016/06/03(金) 01:27:33.92 ID:vuZxrPLS0

一生懸命やろうって決めたよ。




11:名無しNIPPER[saga]
2016/06/03(金) 01:30:29.49 ID:vuZxrPLS0
自分を最低だと思ってたあの頃の私が、今の私を見たらなんて言うかな?

努力なんて馬鹿らしい。
アイドルなんて夢物語。
北条加蓮は幸せになれる人間じゃない。
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2016/06/03(金) 01:33:16.91 ID:vuZxrPLS0
でもね、「煌めきたい」。この願いは何時だって心のどこかにあったんだと思う。

そうじゃなきゃ、プロデューサーを信じてアイドルにならなかったかもしれない。


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