過去ログ - 緒方智絵里「歩き出せ、クローバー」
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38:名無しNIPPER
2016/07/30(土) 21:19:34.49 ID:HpVnDHkX0
クラリス「今の智絵里さんは、あまり幸せを感じられない状態にある、という理解でよろしいでしょうか」
智絵里「そうなりますね…」
クラリス「でしたら、少し考え方を変えてみてもいいかもしれませんね」
智絵里「考え方、ですか?」
クラリス「ええ。幸せには二つ考え方があって、一つは『幸せが無い状態が標準で、稀に幸せな出来事が起こる』という捉え方です。実際に多くの方がこの考え方ですね」
智絵里「私もたぶんその考え方ですね…時々は幸せな気分になれるのですが、普段は不安とかが邪魔してしまって…」
クラリス「そうですよね…ただ、幸せについてはもう一つ別の解釈もできます」
智絵里「別の解釈、ですか?」
クラリス「それは『幸せは途切れながらも続いている』という考え方です。時折憂慮に悩まされることはあっても、普段から幸せな状態はずっと続いているという考え方ですね」
智絵里「なるほど…不安な状態が続いていて、時々幸せがやってくるっていう私の捉え方とは真逆ですね」
クラリス「ええ。実はどちらも同じ事象を別の視点で見ているだけなのですがね。ですが、後者の解釈だと、なんとなくまた幸せがやって来やすいように思えませんか?」
智絵里「確かに…今私が調子悪いのも、また良くなりそうな気がしてきますね」
クラリス「不安を持つ気持ちはわかります。しかし、それはあくまで現在の話であって、未来はどうなるかわかりませんからね」
智絵里「うーん…」
クラリス「どうかなさいましたか?」
智絵里「なんだか、本当にすごいな、って…」
クラリス「すごい、とは…?」
智絵里「…どうしてクラリスさんはそんなにしっかりした考え方を持っているのかな、って…何事にも動じないというか…」
クラリス「そうですねえ。主が見守ってくださるから…と言っても信徒でない智絵里さんにはわかりにくいですかね?」
智絵里「はい…すみません」
クラリス「ですが、あなたにも見守ってくださる方はいらっしゃるでしょう?」
智絵里「あっ…」
クラリス「なんとなく、感覚はわかっていただけたでしょうか」
智絵里「そうですね…あの人のことを考えると、勇気が湧いてくるような気がします」
クラリス「ええ。いつも見守ってくださる方がいる、それだけで人は強くなれるものですよ。それだけで…」
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