25:名無しNIPPER
2016/06/04(土) 15:59:09.97 ID:kyPurA/To
輝子「……」
輝子「……ま、前は、きのこが在れば、それで良いと思っていたんです」
文香「……?」
輝子「こ、こんな風に、普通とはいえない人間ですから、私の周りには誰もいなくて」
輝子「独りぼっちで……」
輝子「そ、それでも、私にはきのこが有ったから……」
輝子「……いえ、私の世界には、きのこが在れば良いと、そ、そう思っていたんです」
輝子「で、でも…… ある日、親友が現れて…… い、いつの間にか、彼は私の世界に当たり前にいるようになって
か、かと思っていたら、親友と同じように、まゆさんやボノノさんが現れて、私の世界には二人が当たり前にいるようになって」
輝子「そ、それからも次々と、私の世界に、掛け替えのない存在が増えていって」
輝子「きのこしか無かった私の世界は、私の知らなかった幸せでいっぱいになっていました」
輝子「ふ、普通の人にとっては当たり前の幸せかも知れませんけど…… 私にとっては、何より大切な幸せで」
輝子「……き、きっと私じゃ手に出来ないと、心のどこかで諦めていた幸せが」
輝子「だから……! その、あの、口が下手なんで、分かりにくい――」
ギュ
輝子「――え?」
40Res/34.85 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。